ビアンカ・センソリさんのニュースを見て「それって本当に“愛”? 私がモラハラ男に支配された日々」
ビアンカ・センソリさんとカニエ・ウェスト氏、とうとう破局しましたね。https://www.ellegirl.jp/celeb/a64382672/bianca-censori-ignore-kim-25-0404/
一部報道では、彼女が「洗脳されていたのでは」とも言われ、奇抜な服装やふるまいが痛々しく映ったという声もあります。
そのニュースを見て、胸がざわつく自分がいました。 彼女が「昔の自分に重なっている」ように見えたからです。
【私の過去】“愛”に見せかけた支配関係
20代半ばの頃、いわゆる「モラハラ」なパートナーと付き合っていました。
相手は自社ビルを構える当時33歳の経営者で、端から見れば「成功者」。 実際は『闇の深さを抱える寂しい男』でした。
その日の機嫌で人を振り回し、浮気は当たり前なのに嫉妬深く、平手打ちされるなどの暴力もありながらも、当時は愛されていると思いたくて、どっぷりと彼の支配に浸かっていました。
最終的に、彼はとある事件で逮捕、刑務所に収監され、別れるきっかけを掴んだのです。
【離れたきっかけ】「“好き”だけでは救えない。共依存から私が抜け出した日」
彼の逮捕後、既に親しかった彼のお母さんと留置所へ通っていました。
彼女は、元呉服店のトップ営業マン。営業でのし上がった彼の才能は、母親譲りなのでしょう。
そのうち彼女から、 息子を幼少期に虐待してしまった 悔やんでいるが、取返しがつかない とカミングアウトを受けます。
成人してからも息子に頭が上がらず、わがまま放題。 思春期も無免許運転や暴力沙汰などの非行を繰り返し、母親が火消し役になっていたそうです。典型的な「共依存」の状態ですね。
外面をよく見せ、近づいてくる女性を支配し、傷つけてしまう。 彼の行動は、虐待によるトラウマなのだと感じました。
「私がこの親子に関わり続けても、幸せにはなれない。火消し役が私になるだけだ。断ち切らないと」と悟り、この2人から離れる決心をしたのです。
【洗脳の怖さ】気づけない、でも苦しい。抜け出せない洗脳の正体
洗脳の最中では、「おかしい」と思っても離れるのは容易ではありません。 相手はパートナー選びの段階から、洗脳できそうな相手を見抜くからです。
はじめは異常なほど優しく、花束やプレゼントなど、あらゆる方法で好意をアピールしてきます。
そのうち仲が深まると、突然怒り出す、相手を蔑むなどの行動をちらつかせ、怖さと依存心を入り混じらせながら、少しずつ相手を支配していくのです。
なにが起こるかわからない、感情のジェットコースターに付き合わされていると、そのうち感覚は麻痺し、まともな判断ができない。
DV被害者がなかなかパートナーの元を離れられないのも、このためです。
【回復の過程】自分を大切にする暮らしへ
別れをきっかけに、私は初めて、自分の心と向き合う決心をします。 私自身も、典型的な「機能不全家族」で育ってきたからです。
私は5人きょうだいの末っ子で、怒鳴りあいの絶えない不仲な両親の元で育ちました。
自宅は安心できる場所ではなく、父親は常に飲み歩き、不満を抱える母親は、あらゆる愚痴を、何十年も娘にこぼし続けました。
中学で父が大病すると生活は立ち行かなくなり、長期入院の費用、自宅リフォーム代などは、子供たちが肩代わりしてきました。
冷静に振り返ると、好きになった相手は父親そっくり。虚栄心に満ち、配偶者を大切にできない男性だったのです。
「これではいけない。これからは、自分が自分を守らなければ」と強く思うようになりました。 カウンセリングに通い、自分の過去を少しずつ受け入れながら、今に至ります。
それは本当に愛ですか?「あなたの“つらさ”は、あなたのせいじゃない」
40代の今、早いもので、結婚13年目になります。 スーパー銭湯や海辺の公園での散歩は、なにより楽しい時間です。
幸せな暮らしには、派手な演出も、自分を良く見せようとする装飾も必要としません。
- パートナーがいても満たされず 買い物依存がやめられない
- パチンコ、ギャンブルにつぎ込む
- 推し活で大金を払ってしまい、やめられない
など、お金を使うことで欝憤を晴らしてしまうようなら、要注意。 相手の支配やわがままに、疲れていませんか?
「散財しないと自分が保てない」という気持ち、よく分かります。 過去の私もそうでしたから。
もし、この文章を読んでくださっている方で、「どこかおかしい」と思いながらも関係を続けている方いたら、少しだけ振り返ってみてください。
ビアンカさんのように、誰でも行動に移せるんです。 自分を救ってあげられるのは、あなた自身です。