この記事は、私が3年間の騒音地獄と「ずさんな管理会社」のダブルパンチに限界を迎え、ついに「戦う」と決意した夜からの物語です。

一般的な苦情の出し方だけでは埒が明かない時、一体どうすればいいのか?私の体験談を、全3シリーズに分けてお話しします。
「我慢の臨界点」を超えた記録であり、同じように苦しむ方に、「こんな方法もあるんだ」と感じていただけたら嬉しいです。
3年間の騒音地獄 ~あの音と住人~
私たちの苦しみは、今から3年ほど前から始まりました。転勤で引っ越した先の上階の住人から、いきなり騒音の洗礼を受けたのです。

自宅で頻繁に飲み会をしているようで、深夜0時の大爆笑や「キャー!」という嬌声が響き渡ったり。早朝5時半から、突然クラブもびっくり!の重低音が30分以上続くこともありました。
当時はまだ引っ越したばかりで、ご近所トラブルになることに躊躇してしまって。
すぐに苦情を入れるという行動に出られず、寝室を移動したり、耳栓をしたりしてその場をしのいでしまったのです。これが、長い我慢の始まりでした。
耳栓が手放せない日々、そして新たな騒音
だんだんと「いつうるさくなるか」敏感になってしまい、大量の耳栓をストックするようになりました。

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※耳栓は、様々なメーカーや種類を試しました。
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そのうちに、最上階の物件は大家さんが入居してきました。
さすがに深夜や早朝の重低音は収まりましたが、週に2〜3回と頻繁に「訪問者」が入り浸るようになり、その足音が私たちを苦しめることになります。
耐え難い「かかと落とし」と、伝わらない「私の本気」
訪問者は男性なのでしょうか。明らかに音の性質が変わったのです。
「ドシン」あるいは「ドッシイーン!」まるでかかとで床を踏み鳴らすかのような、床全体が揺れるような振動音が、時間帯を問わず繰り返されるようになりました。

深夜23時以降にも鳴り響く時もあり、眠っていても、その衝撃で驚いて目が覚めてしまうレベル。
私にはADHDのグレーゾーンで、聴覚過敏もあります。そのため、他の人よりも音に敏感で、この振動音は本当に耐えがたい苦痛となるのです。
何度も夫にも相談しましたが、夫はもともと片耳の聴覚に障害があるため、私の感じている苦痛のレベルが、なかなか上手く伝わりません。
夫から「わざとじゃないと思うから、気にしないようにしている」「そんなに気にならないよ」といった言葉をかけられると、

「私が神経質すぎるの?」
「私が我慢すれば解決するって言いたいの?」と、自分の感覚がおかしいのではないかという迷いがうまれ、結局一人で悶々とする日々。
騒音被害の「本気度」や「深刻さ」は、口で伝えても、身近な人にすら、そして当事者以外には本当に伝わりにくいのです。
ずさんすぎる管理会社、そして「多数決」という現実
夫にも理解されない、一人での苦悩…。そんな状況の中、もう一つ、私の心を折ったもの。
それが、別大〇産という管理会社の『言っても無駄』だと諦めるレベルの、“ずさんすぎる”対応です。
意を決して、入居者向けのコールセンターに電話で相談したときの事。

まず驚いたのは、1度目に電話して「上階に注意します」という返答を得たはずの相談記録が、2回目の電話をした際には「記録は残っていません」と言われたことです。
対応記録をろくに残していないことに、不信感を抱きました。
さらにその後、2回目の対応の際にも信じがたい言葉を耳にします。「複数の入居者からの苦情の問い合わせを受けなければ、直接注意はできない」と言い出したのです。その対応に、私は心が折れました。

「騒音って、多数決で対処の可否を決めるものなの!?」
・他の人が同じように感じていないと、対応する価値もないということ?
・個人の「住んでいて安心できる権利」は、他の入居者の数で決まるのか?
管理会社には、もう期待できない。そう感じた私は、結局泣き寝入りを選んでしまったのです。
再燃した怒り、そして「戦おう」と決めた夜
一度は諦めかけた騒音問題でしたが、事態は再び悪化していきました。
一時は鳴りを潜めていた「深夜23時過ぎまでつづく音漏れ」が、いつの間にか再開。
併せて週末のどんちゃん騒ぎからのドタバタの足音、そしてあの耐え難い振動も悪化していきました。

そして、忘れもしないあの夜。昨日20時過ぎ、夫と団らんしていたときのことです。
「ドンドンドンドン!ドンドンドンドン!」
この振動音は、2時間以上不定期に続きました。
私の我慢の糸はぷつりと切れた瞬間です。蓄積された3年分の怒りが、堰を切ったように溢れ出したのです。
「うるせーぞ、こら!!」
私は反射的に、最大級のボリュームで怒鳴っていました。

私の叫び声に呼応するかのように、主人も上の階へ「ドンドンドン!」と壁を叩きました。まさに無言の連携。
その直後、嘘のように上階の音は「ピタリ」と止まりました。
自分の中から湧き上がってきた怒りの深さに、一番驚いたのは私です。この騒音が私の平穏な私生活とメンタルに、ここまで深く影響を与えている事にやっと気が付いたのです。
「もうダメだ。これ以上この状況を我慢すると、私は壊れてしまう」そして、腹を括りました。「戦おう」と。

もう、泣き寝入りはしない。ずさんな管理会社にも、無配慮な上階の住人にも、できる限りのことをして立ち向かおう、そう決意した夜でした。
管理会社本社へ、冷静かつ戦略的な「直訴メール」
「戦う」と決めた私が次にとったのは、管理会社のコールセンターではなく、本社への直接メールでした。あそこで話しても無駄だと感じたからです。

本社の「お問い合わせ」フォームを選んだのは、記録が残る上に、上層部に届く可能性が高いから。以前の経験から、これが効果的だと知っていました。
送信したメールでは、いつ、どんな騒音か具体的に伝えつつ、とにかく『週末の安穏な生活を取り戻したい』切実な要望を冷静に伝えました。
これが、私の「戦い」の最初の一歩でした。
↓これからメールを送ろうとしている方の参考になれば幸いです。
- 騒音発生の具体的な日時と内容:
- 直近で特にひどかった日付(例:2025年5月4日、5日、11日など)を明確に記載
- どのような音か(重量物を引きずる音、かかと落としのような衝撃音、小刻みな足音など)を、具体的な擬音や比喩
- 音の性質上、録音が難しかったことも正直に伝え
- 特定の日の詳細な状況:
- 特にひどかった5月11日の状況を時系列で追って説明(19時台からの騒音、我慢の限界、インターホン訪問の時間)。
- インターホンを2回押したが応答はなく、「カーテンを閉めるような音」だけが確認できた。インターホンを押した直後、一時的音が止む。相手が訪問に気づいた可能性が高い
- 要望:
- 「とにかく週末、自宅で安心して過ごせる環境を取り戻したい」という切実な思いを伝える
- 騒音で精神的に限界が近いこと、必要であればこれまでの騒音記録(日時メモなど)を全て提出する用意があることを伝え、管理会社の対応を強く求めました。
結論:戦いを決めた今、そしてあなたへ【前編のメッセージ】
この経験で痛感したのは、『我慢は自分を傷つけるだけ』だということです。

騒音に苦しむあなたへ。
一人で抱えず、まずは声を上げ、この状況を変える最初の一歩を踏み出す勇気を持ってみませんか?
本社からの返信、その後の驚くべき対応については【中編】へ続きます。
この記事は【前編】です。続報は【中編】で。お楽しみに!
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